3回の宝物

つゆママ

2020年05月08日 23:04

コロナ、コロナ、コロナ。


このウイルスのせいで、キャンプに行けず。
そしてブログすらも書く気が起きず。
そしてそれにまつわるフラストレーションのせいか、ブログ徘徊をする気にもなれず。
悶々と自宅に篭って、キャンプとは無縁の日々を過ごしておりました。







ふと、5/8未明。
就寝前に久々にFacebookを開く。

なにかあったわけではない。
本当にただただ、なんの気なしに開いただけ。



そこには。
どの言葉をとってみても、当てはまらない。
そんな薄っぺらな言葉では言い表せれない内容が目に飛び込んできた。
 


全てを理解した頃には、頬が濡れていた。






もう、このろくでもない脳ミソからは陳腐な言葉しか出てこないのが悔しいのだけれども。

それでも、それでも。
やっぱり伝えたい。
残したい。


自己満足なのは分かってる。
ただ、自分のこの溢れ出す気持ちを。
昇華させたい、そんな自分勝手な私の想い。






だって讃岐のKさんが。
「いつも見てますよ!
ちゃーんとチェックしてますからね!」
と言ってくれたブログだから。












時は遡って、2019年の春。
最初に出会ったのはまんのうで開催されたキャンホリでした。

(24)キャンホリSHIKOKU初参加【ホッと!ステイまんのう】



キャンプを始めてやっと1年が経った頃。
初めてのイベントに心躍っていた。


そこで料理教室をしていたのが讃岐のKさん。
あおさんのブログでその存在は知っていた。
だからこそ、一番楽しみなイベントでした。


彼の作る料理は最高。
ホントに美味しい。
食べ過ぎた、もう動くの無理。

そんな前情報があったからだ。




この日、最初から最後までずっと料理教室に居座ってました。
だって、本当に楽しいんだもの。
おかげで他のイベントには行けずじまい…。



はじめましてなんだけど、それを感じさせない話術。
みんなを巻き込んで話してくれるので、退屈する人がいないほど。
それを全て料理しながら、進行していく。


子供達がお手伝いしたい!
といえば、すぐにその希望をすくいとってくれて。
しかも抱っこまでしてくれて。
お鍋をまぜまぜさせてくれました。

本当に、聖徳太子のように。
沢山耳がついているんじゃないかと錯覚するほど。
全てに行き渡る配慮のカタマリ。


そんな色んな事しながらも手際のよい。
きっとこれは本職のシェフでも無理だと思う。






あれほどのクオリティーでご飯を作り上げ。
しかもSNS映えする盛り付け。
参加者皆に話題を振り。
ちょっとしたコツやワンポイントを織り込み。
子供にも優しく。
オススメの美味しいお店まで教えてくれる。

こんな芸当、普通出来ない。




しかも、そのイベントのブログ記事にはコメントまでもらって。
それが何より嬉しかった。

あぁ、私の文章を読んでくれてるんだ。
気に掛けてくれているんだ。
すごくほっこり、心があったかくなった気がした。






2回目の出会いは、またまんのう。
2019年秋のアウトドアパーク。

(32)アウトドアパークに参戦!【ホッ!とステイまんのう】



この日、実はお気遣い頂いて。
到着してすぐに「つゆママさーん!」と。
にこやかな笑顔に、ブンブンと手を振る。


お久しぶりの挨拶もそこそこに。
差し出された一本のボトル。







そう、当時私がさんざ探し回ってた白州だったのです。
希少なもので、すっごいプレミア価格ついてる。
もう定額ではほとんど入手できないような代物。

「手に入ったのでどうぞ!」と、サラっと手渡されました。




多分、ていうか絶対。
SPWの時のブログ記事。

しかも今読み返してみて気付いたけど、本文には美味しくて美味しくてたまらん!
白州LOVE。
とは書いて無いのです。

コメントにちょっこし、白州美味しくて目覚めた的な事を書いてたのをわざわざ見てくれたのか?
もうそれは讃岐のKさんのみが知る真実ですが…。


でもなんで?
飲みたかった、探していた物をピンポイントギフト。
この人は一体どれだけ、誰かの為に動いているんだろうと思ったのをよく覚えています。

しかも、私なんて出会ってまだたったの2回目。
1回目もカウントしていいかどうかも微妙なのに。




今現在、まだ大事に大事にその白州は取ってあります。
勿体無くて飲めなかった。

もうずっとずっと、手許に置いておきます。
中身は思い出の地、まんのうで飲むのもいいかな?
あの場所で。


でもまだずっとずっと、先の事になりそうです。
私達夫婦が、このお酒を美味しく飲める人間になってから。
もっともっと、…成長したら。





この日は本当に、讃岐のKさんを堪能した日でした。

もう出汁の一滴まで飲み干したほどの、うどんすき。
とりのタタキ。
もう私のとはクオリティーの違いすぎるビビンバ。
そして、夜のシメラーメン。
朝ご飯のスパムおにぎり。



全ての細やかな気遣い。
優しさ、配慮、話題、笑顔、ツッコミ、時に毒。
こっちが赤面するようなキザなセリフも、サラっと言ってのける。



洗い物は、一つとしてさせてくれませんでした。
ただ、讃岐のKさんの周りに群がってしゃべってるだけの私でした。


Kさんの手はずーっと動いてるのに、洗い物し続けて、手も冷たくてかじかむだろうに。

「女性陣はいつも家事で大変でしょう?
僕と一緒のキャンプの時くらいは楽して下さい!」


と、本当にお皿一枚すら洗わせてもらえませんでした。

本当に優しく、大きな人です。




私なんかの初心者ヘッポコブロガーの記事も、隅から隅まで読んでもらってて。

「最近、ブログアップするの遅いですよ?」
とか。
「つゆママさんちは食器は拭き取りだ」
とか。
「fan5のライスクッカーもいいけど、羽釜オススメ」
とか。


2回しか会った事ないハズなのに、すごい細いところまで知っていて。
本当にブログ読んでくれて、私のことを理解してくれてる。
なんていうか、長年一緒にキャンプしてるような錯覚すら覚える。

っていう安心感、嬉しさ、気恥ずかしさ、感動。

なんか色んな事がごっちゃになって、すごくホワホワしたのをよく覚えてる。




そして3回目。
真冬の冬キャン。

ドルフィンファームしまなみでのイベント。

この日も讃岐のKさんの料理教室。
ずっと楽しみで仕方なかった。
この日は雨が降りしきっていた。

前回、白州を頂いたお返しにとスイーツを持参。
グルメなKさん。
だからこそ、悩みに悩んだ。


美味しい物を。
喜んでもらいたい。
私達がそうしてもらったように。
讃岐のKさんがピンポイントで喜ぶ物を。

そんな想いから選んだ一品。


差し出した袋を見ただけで、店名を言い当てられる…。
白の無地の紙袋にハンコが押してあるだけなのに!

完敗。
完全なる敗北。



讃岐のKさんだけには逆立ちしても勝てまい、と悟った瞬間。



次こそは讃岐のKさんが知らない物を。
これ美味しい!
どこのお店?
ってビックリするものを探そう。

って旦那とよく相談してたっけ。



でもこの日、料理教室が終わって気が付いたらもう帰路に着かれてました。

讃岐のKさんとご一緒できたのは、この3回。

あぁ、そういえばこの冬キャンのブログもまだ上げれてないんだよな…。











あおさんのブログを読むまで、病のことを知りませんでした。
というか、全く気付いていませんでした。

私が知る限り、それほどまでに元気で、お茶目で、いつもお料理してて。
いつも輪の中心にいて。

みんなを笑わせながら、鋭いツッコミをしながら、片手には包丁を握っていました。









そして私がブログに書き綴る事も、随分と悩みました。
おこがましいような、差し出がましいような。
そんな気がしがして。



私事ですが、つゆパパさんは結婚する前、私とお付き合いしていた時に両親を亡くしています。
その傷付いた心にずっと、寄り添ってきました。


そしてたくさんの自分の想いを両親に伝え切れなかった事を。
何年経った今でも悔いて、足掻きながら生きています。
当事者である本人は勿論ですが、それをずっと見てきた私も、何かしらのカタチで想いを伝える事を正として生きています。






だからこそ。
これだけは伝えたかった。

いつも、うちの子供達は讃岐のKさんのご飯を食べると目を輝かせて「美味しい!」と言います。
その子供達の純粋無垢な、キラキラの瞳が全てを物語るような気がします。




たった3回。
されど3回。


過ごした時間は短かったかもしれないけれど。
それでも、それでも。
私達家族にとってはその3回が宝物です。




正直なところ、実感はありません。
また一緒にキャンプができる気がしてならないのです。

美味しい物を見つけるたびに、讃岐のKさんの笑顔が脳裏に浮かぶのはこれからずーっと続くと思います。




一つ、一番後悔しているのが。
メッセンジャーにメッセージリクエストが来ていました。

私、こういうの疎くて。
全然気付いていなかった。
ついさっき開いて、気付いて。



讃岐のKさん
こちらこそ、いつもお心遣いありがとうございます。
お陰さまで、息子もあの後風邪も引かず元気に過ごせましたよ!
教えてもらったママレード煮も作ってみたんだけど、作った直後はめっちゃ美味しかったのに、一晩置いたら苦くなった。
なんで?
また次回はゆっくり、ご一緒して下さいね。
約束です。


届いたかな?届くよね?

すみません!と謝っても。
「なーんも、なーんも」といつものように優しい笑顔で答えてくれるんだろうな。






キャンプをしていなければ出逢っていない奇跡。

あの時、偶然にも、必然にもご一緒出来た事を心から感謝します。


沢山の感謝と想い出を胸に。
これからもずっとキャンプを楽しみたいと思います。

だってみんなキャンパーだから。
キャンプしていれば、繋がっている。
そんな気がするから。




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